武里
足首の痛み Part.2
こんにちは✨まちの整骨院武里駅前です?
今回も足首の痛みについてのお話です。
前回は足関節捻挫を中心にお話しさせていただきましたが、今回は捻挫をしてから時間がたっても痛みが残ったり、歩行時に不安感が残る場合に考えられる足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)についてお話ししたいと思います。
足根洞症候群
足関節捻挫は大半が外側の靭帯損傷で、ほとんどの場合手術を必要とせずに治りますが時間がたっても痛みが残る場合があります。踵(踵骨)と足首の骨(距骨)の間には溝のような空間があり(足根洞)があり、ここには骨間距踵靭帯などの大切な靭帯や深部知覚(足の位置や姿勢)を感知する神経終末が豊富に存在しています。足根洞症候群とはこの場所に痛みや圧痛があり足首の不安感などを伴うものをいいま。また、立っている時やでこぼこ道などの平坦でない道を歩くときに痛みが強くなることが多くあります。
原因
約70%は足関節捻挫などのケガで適切な治療をしなかったことにより続発するといわれています。強い足関節捻挫では外側の前距腓靭帯が断裂します。この靭帯が断裂することによって骨間距踵靭帯などの周辺組織も損傷され足根洞内が出血、炎症や浮腫を引き起こし関節運動を妨げることにより運動時痛が発生すると考えられています。捻挫などのケガがない場合でも変形性膝関節症やO脚、ハイヒールの常用などによるアライメント(関節の噛み合わせ)異常が原因となる場合もあります。アライメントに異常が起きると骨間距踵靭帯が常に引っ張られた状態になり、靭帯付着部での炎症の原因となったり靭帯の微少断裂が繰り返されたりします。そうすることによって足根洞内の軟部組織が炎症や肥厚し痛むようになります。
症状
・足関節の前外方の痛み、圧痛
・足関節後方の不安定感
・でこぼこ道での立位時の痛みや歩行時痛、不安感
・捻挫や外傷後、いつまでたっても痛い
足根洞の圧痛と内返し強制で痛みが出るかを確認します。
画像所見では靭帯などの軟部組織が原因になるため、レントゲンやCTでは特徴的なものがみられないためMRIで滑膜炎様の信号変化が認められるかを確認します。
治療方法
整骨院などでは低周波や超音波などの物理療法のほか、サポーターやテーピング、足底挿板(外側ウェッジ)で足首の安定と痛みを減少させます。整形外科では対症療法として痛み止め薬や局所麻酔薬などが用いられることがあります。それでもしつこい痛みが続く場合には稀に手術で足根洞の瘢痕組織掻把などを行う場合もあります。
捻挫後の足関節の不安定性は症状の悪化を招きます。リハビリとして足首の機能を向上させるために後脛骨筋や長短腓骨筋などの周囲筋の強化やバランストレーニングにより負担を軽減させることも重要です。
最後に
足根洞内には位置や深部感覚(位置感覚や重量感覚など)に必要な知覚神経が多く存在します。これらは足の運動や姿勢を制御するための情報を担っているので、足根洞症候群によりこの感覚が低下すると、歩行や姿勢が不安定になり、捻挫を繰り返しやすくなるだけでなく他の部分への負担が増えることもあります。
足関節捻挫同様、侮ることなく適切に治療、リハビリを行うことをお勧めします。
まちの整骨院武里駅前では、足根洞症候群に対する施術やリハビリ、歩行などのアドバイスなども行っております。気になることがありましたらメールまたはLINE、電話などお気軽にお問い合わせください。
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