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武里

フライバーグ病について

2021.07.23

こんにちは。

まちの整骨院武里駅前です。

夏休みに入り、運動部の子たちは練習量も増えていることと思います。

 

今回はお子さんが「足裏の前の方が痛い」という訴えている時に疑われる疾患、「フライバーグ病」についてお話します。

フライバーグ病は一般的に、思春期の女性に発症することが多いとされています

比較的稀な疾患で、最初はレントゲンを撮ってみても写らず、何の病気かわかないことが多々ありますが、痛みが続いていて、後にレントゲンを撮ってみると、骨の変化が発見されて「フライバーグ病」であるとわかるという場合もあります。


 

 

フライバーグ病とは

中足骨頭に繰り返される圧迫力が働き、骨頭部で壊死を起こした状態をいいます。

上の図のように、発生部位は第2中足骨頭に多く見られます。

次いで、第3中足骨頭に多く発生すると言われています。

お子さんの場合、中足骨頭のほとんどは成長軟骨で構成されているので、組織的に外力を受けたときに、弱い部分であると言えます。

 

 

発症のメカニズム

足の付け根の関節が最大反りかえる状態になる場面では、基節骨から第2中足骨頭部に対して圧迫力がかかります。

この状態をスポーツによって繰り返したり、ヒールの高い靴を履いて上の図のような姿勢を繰り返すことがあれば、中足骨背側部にわずかな軟骨損傷がおきます。

さらにそれが続くと、血流障害が生じ、骨頭壊死の状態に陥ります。

このようなメカニズムでフライバーグ病が発症すると考えられています。

 

 

第2・第3中足骨骨頭部に多い理由

第2・第3中足骨骨頭部は横アーチの頂点になっていて、体重を支える重要な役割をしています。

体重がかかると、大きく横アーチは沈み込み、中でも第2・第3中足骨頭にかかる床反力は他の骨頭部に比べて大きくなります。

そこへ、蹴りだし動作で指の付け根が反りかえると、さらに第2・第3中足骨頭部に圧迫力がかかります。

この動作が繰り返されることで、第2・第3中足骨頭部にフライバーグ病が多く発生すると言われています。

 

 

 

フライバーグ病の分類

ステージが進行するにつれて、骨頭軟骨の損傷程度が拡大していきます。

また、治療法もそれぞれ異なってきます。

レントゲンでは、骨の状態を確認し、骨頭が変形していないかを確認します。

 

フライバーグ病の治療

StageⅠ~Ⅱは保存療法が選択され、StageⅢ~Ⅴは観血療法が選択されると言われています。

保存療法の目的は、繰り返される圧迫力を軽減することが重要です。

そのため、足底板などを処方して、罹患部位にストレスが加わらないようにして、経過を見ます。

これは、足の横のアーチをサポートするために使用します。

そうすることで、体重をかけたときのアーチの沈み込みが減少し、中足骨頭部にかかる圧迫力が軽減されます。

このように、保存療法を行い、定期的にレントゲン撮影をして経過を見ます。




観血療法は、外科的手術によって破壊された関節を形成する手術(骨切り術)などを行います。

 

 

フライバーグ病の予後や治療法は、病気によって変わってくるので、できるだけ早期に発見できれば、修復の可能性は十分あると考えられます。

ですので、お子さんが足の痛みを訴えて、体重をかけるのに躊躇しておられるような場合は、
早めに医療機関へ受診されることをお勧めいたします。

 

気になることがありましたらメールまたはLINE、電話などお気軽にお問い合わせください。

 

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