武里
股関節の重要性 Part2

こんにちは。
まちの整骨院武里駅前です。
今回は股関節の重要性についての続きとなります。
骨盤や腰椎との連動
背骨の下端にある仙骨と、左右の寛骨を合わせたものが、骨盤。
仙骨の真上には腰椎が乗るため、腰椎と骨盤は連動する仕組みがあります。
これを「腰椎骨盤リズム」といいます。
この腰椎骨盤リズムにも、股関節が関係してきます。
例えば、立っている姿勢からお辞儀をすると、腰椎の屈曲→骨盤の前傾→股関節の屈曲という一連の動きが起こります。
次に、上体を戻すときは、股関節の伸展→骨盤の後傾→腰椎の伸展という逆の動きが連続します。
これは、腰椎と骨盤の運動方向が同じなので、「同側方向腰椎骨盤リズム」(図A)と呼ばれます。
逆に、股関節の動きと連動して、骨盤と腰椎が反対の動きをすることもあります。
これが「対側方向腰椎骨盤リズム」(図B)です。
まっすぐ立っている状態で股関節を曲げると骨盤の前傾と腰椎の伸展が起こり、股関節を伸ばすと骨盤の後傾と腰椎の屈曲を伴うものが代表例です。
この対側方向腰椎骨盤リズムが脚を前後に動かしても、前にも後ろにも倒れないために欠かせないものとなっています。
坐ってばかりいると衰える股関節
人間の骨格はもともと立って動き回るようにできていて、重力が加わると自動的に筋肉が働いて姿勢を保ってくれます。
昨今のコロナ禍の影響によるリモートワークなどで坐る時間が長引くと、このメカニズムが狂い、正しい姿勢を保つのが難しくなるため、さまざまな不調が出やすくなります。
この、立って動き回り姿勢を支えるために中心的な役目を果たすのが股関節です。
前述の通り在宅勤務などで坐る時間が長くなると衰えやすく、坐る時間が長いほど短命というデータもあります。
これはおそらく股関節を使わないために下半身の筋肉が萎えたり、血流循環が滞ったりするからと考えられ、その結果として糖尿病、高血圧、心臓病といった生活習慣病のリスクも上がるのだと考えられます。
O脚やX脚の原因にもつながります
男性女性問わず下半身の大きな悩みとなるのがO脚とX脚かと思います。
ご存じの通り、O脚は膝が外側に開いて大腿の間に隙間ができて歩くとガニ股になるもの。
X脚とは膝が内側に入って大腿がくっつき、ふくらはぎが開いているものを指します。
一般的に、男性にはO脚が多く、女性にはX脚が多い傾向がある。どちらも膝に原因があると勘違いしそうですが、その多くは股関節に問題があります。
腹筋が衰えたり、大腿の後ろ側が硬くなったりするなどの理由で、骨盤が後傾しすぎると、股関節は外向きに捻られて、膝が外側へ広がりやすくなり、その結果生じるのがO脚です。
対照的に、爪先荷重などによって骨盤が前傾しすぎると、股関節は内向きに捻られて、膝が内側に閉じやすくなります。そうやって生じるのがX脚です。
女性にX脚が多い一因は、ヒールを履くと爪先荷重になりやすいからと考えられます。
O脚やX脚の矯正は、膝にとらわれず股関節にアプローチしていくほうが良いことが多いです。
足の裏も鍛えましょう
下半身の中では上と下、遠く離れていますが足裏を鍛えると股関節の動きが良くなります。
足裏の内在筋(始まりも終わりも足裏内にある筋肉)の動きを、トレーニングやテーピングなどで改善すると、股関節の可動域が広がることが多くあります。
(上図:トレーニング例「タオルギャザー」)
この動きの改善には神経が関わっていると考えられており、脳が筋肉をコントロールする神経のルートには、脊髄のお腹側を通る腹内側系と外側を通る背外側系があります。
腹内側系は股関節を含む体幹で姿勢の維持や歩行などに関わり、背外側系は末梢の手足を細かく動かす巧緻性を左右します。
腹内側系と背外側系は、一方を使うともう一方が抑制されるトレードオフの関係があるため、足裏で背外側系を刺激すると腹内側系が緩み、股関節の動きが良くなると考えられます。
いかがでしたでしょうか?
前回、今回とご覧になり股関節の重要性が伝わっていると嬉しいです。
次回はこの重要な関節である股関節を整えると身体にどういった変化が起こるかについて詳しくお話したいと思います。
気になることがありましたらお気軽にスタッフまでお問い合わせください。
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