春日部
TFCC損傷について
こんにちは。
まちの整骨院春日部東口です。
今週は手首の痛み、TFCC損傷についてご紹介します。
【病態】
TFCCとは、正式名称を「三角線維軟骨複合体」といいます。
手首の小指側にある、骨と骨の間にある靭帯や、クッション機能として
働く軟部組織であるTFCCが、何らかの原因によって損傷した状態をいいます。
TFCCは手関節の尺側(小指側)の安定性を高めるよう働いています。
損傷したまま治療を行わないでいると痛みは長引いてしまい、
日常生活にまで支障をきたし外科的手術が必要になる事もあります。
【原因】
・交通事故や転倒による捻挫
・スポーツ(ゴルフ・野球)や力仕事によるオーバーユース
・加齢による手関節の変形
・尺骨突き上げ症候群
関節の構造で小指側の腕の骨である「尺骨」が、親指側の「橈骨」よりも長いことで
TFCCが突き上げられ負荷がかかり損傷することがあります。
さらに近年は、スマートフォンの普及により、それらを長時間見る人が増えています。
スマートフォンを手に持って見ると、無意識のうちに、指、手、手首に負荷がかかって、
「TFCC損傷」や「腱鞘炎」を発症します。
【症状】
ドアノブを回すような動作や自動車のハンドル操作など、
手を小指側に傾け、捻る動作を加えると、手関節の小指側に痛みを生じます。
【治療】
TFCC損傷に対する治療法には保存療法と手術療法があります。
〈手術療法〉
疼痛の改善がみられない症状に対しては手術治療が検討されることもあります。
(鏡視下・直視下縫合術、尺骨突き上げ症候群による場合は尺骨短縮術)
〈保存療法〉
・関節内注射・・・疼痛が強い場合は水溶性ステロイド注射を行います。
・サポーター・・・専用のサポーターを使用し患部の安静を図ります。
・テーピング・・・サポーター同様手関節の動きを制限します
・マッサージ・・・肘から前腕までの筋肉を柔らかくすることで手関節の負担が軽減します。
・鍼 治 療・・・手関節に付着する前腕の筋肉を緩めることで負担が軽減します。
【予後】
基本的には固定)をして局所の安静を保つことで改善されますが
日常生活で手首を安静に保つ事は容易ではありません。
中途半端な固定は治りが悪くなります。
同じ症状で痛みを何度も繰り返すのがTFCC損傷の特徴です。
痛みを我慢せずに早めに病院を受診することで、
症状の悪化を防ぎやすくなり、より早い改善が期待できます。
手首の痛みでお困り方がいましたら当院にご相談下さい。
?344-0061
埼玉県春日部市粕壁1-2-8
☎️048-708-2291