武里
足関節後方インピジメント症候群(有痛性三角骨)
こんにちは。
まちの整骨院武里駅前です。
今日は足関節後方インピジメント症候群(有痛性三角骨)についてのお話です。
あまり耳慣れない症候群ですが三角骨とは以前にお話した外脛骨同様の余剰骨で足関節後方にあり通常無症状です。
野球選手の大谷翔平選手が2017年に手術をしたことでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
発生機序
急激に足関節を底屈したり、スポーツなどでつま先立ちするような動作を繰り返すと足関節後方の痛みが出ることがあります。これを有痛性三角骨と呼びます。
こういった動作の多いクラシックバレーダンサーやサッカーなど活動性の高いその他のスポーツ選手に多くみられます。
三角骨の近くには長母趾屈筋という足の親指を曲げるための筋肉があり、足関節の底屈動作で三角骨との間に挟み込まれ、長母趾屈筋腱の腱鞘炎を引き起こすことが疼痛の原因と考えられています。
検査・診断
外果(外くるぶし)の後方、アキレス腱の前方に疼痛を訴え、同部に圧痛を認めます。また、足関節を底屈すると痛みを感じます。
また、レントゲンで距骨後方に三角骨または大きな後突起が証明されれば三角骨障害の可能性は高いと言えます。
局所麻酔薬の患部への注入により疼痛が消失すれば確定診断の大きな手段となります(キシロカインテスト)。MRIでは三角骨周囲の血管に富む滑膜の増生像や長母趾屈筋腱の腱鞘炎を示唆する像が見られます。
治療方法
外脛骨同様に先ずは保存療法が選択される場合が多いです。
痛みが強く出ている時には運動の中止、安静にし熱を持っている場合にはアイシングや消炎鎮痛薬の湿布などを行います。
競技への早期復帰や繰り返し痛みが出現してしまう症例については手術を選択する場合もあります。手術は侵襲性の少ない内視鏡(関節鏡)下で行われることが多く、リハビリなども早期に行うメリットがあります。
有痛性外脛骨同様に放置すると再発もしやすい有痛性三角骨、早期治療と再発予防が重要になります。
まちの整骨院武里駅前ではスポーツ外傷・スポーツ障害に対する治療や再発予防などについてのアドバイスも行っております。
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