春日部
肘内障について

#肘内障
こんにちは。
まちの整骨院春日部東口です。
今週は肘内障についての記事になります。
・発生機序、原因
肘内障という言葉を聞いたことがありますか?
親御さんが子どもの手を引っぱったときや、子どもが肘を打ったあと、
片腕を「だらん」と下げたまま動かさなくなってしまうことがあります。
肘の骨にある輪状靭帯と橈骨頭(とうこつとう)がはずれかける「亜脱臼」を起こしてしまった状態であり、
輪状靭帯が発達していない1歳未満から6歳くらいの子どもに多い疾患です。
・症状
肘の痛み(痛めた肘ををだらんと垂らしたまま、動かさなくなります。)
他に肩や、手関節に痛みを訴える場合もあります。
患部に触れようとするとすると嫌がり泣き出すといった症状があります。
関節が腫れたり、熱をもったり、赤くなるなどの他覚所見はみられません。
・検査、診断
腕は動かないものの手指は動く、循環の障害のサインである
手の指の変色もみられない(青白くならない)ことも肘内障の特徴です。
痛がらない部分から触れ始め、肘が痛い場所なのかどうかを調べます。
肘内障は単純X線写真上では変化を認めません。
・治療
肘内障の診断ができたら整復を行います。
整復が成功すると、お子さんは肘を曲げて上肢を使うようになります。
整復後の固定は必要ありません。
整復後には、おもちゃを取ってもらう、バンザイをしてもらう、などして手が動くかどうかを確認します。
・予後
肘内障が治った後しばらくの間は再発しやすいため、発症後しばらくは公園など遊べる環境へ行くことや
保育園での外遊びなどをできるだけ控えるようにしましょう。
亜脱臼を起こす輪状靭帯は成長に従って発達していくため、年齢が上がると共に確実に起こる回数は
減っていくため予後は良好です。
整復術をしても肘内障が解消されない場合には、骨折などの可能性もある為、レントゲン撮影を行う場合もあります。
・再発防止のために
手をつないでいて子供が急に走りしたり、見ていないところで転倒したりと肘内障は意図せずして起こります。
親御さんが「肘内障」という病気があること、その原因や症状を知っていただくことで
肘内障の発生を防ぐことができます。
お子さんに転んだ様子があり腕が動かないようであれば、肘内障や骨折の可能性を考え、医療機関を
受診するようにしましょう。
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埼玉県春日部市粕壁1-2-8
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