春日部
橈骨神経麻痺について
#橈骨神経麻痺
まちの整骨院春日部東口です。
気温も上がり桜の開花が待ち遠しいですね。
今週は『橈骨神経麻痺』についてご紹介します。
【病態】
橈骨神経麻痺とは、手や手首を動かす役割のある、橈骨(前腕の内側の骨)に沿っている神経に
障害が起こり、腕が動かなくなったり、手や指がしびれる状態です。
【原因】
橈骨神経は二の腕から前腕、さらには指先にまで広く伸びている神経です。
このように伸びている橈骨神経のうち二の腕に、長い間圧迫するなどの負荷がかかることで、
神経が麻痺してしまいます。
恋人への腕枕や酔っぱらって、長時間にわたり腕を枕にして寝てしまい起こることから、
別名「ハネムーンまひ」とか「腕枕症候群」、「土曜の夜のまひ」と呼ばれています。
【橈骨神経麻痺の分類】
・腋窩部橈骨神経麻痺
上腕三頭筋(二の腕の筋肉)の麻痺を生じます。知覚異常や運動障害も生じます。
ナイフなどの刺傷に伴い発生することが多いです。
・高位麻痺
上腕外側部の麻痺、腕橈骨筋麻痺、手関節の伸展障害、感覚障害が生じます。
上腕骨骨折に伴う麻痺、睡眠時の圧迫、注射などが原因となります。
・低位麻痺(後骨間神経麻痺)
腕橈骨筋麻痺がなく、手関節の伸展は可能な状態ですが、伸展時に手関節が母指の方向に偏位します。
ガングリオン、脱臼、軟部腫瘍などが原因となります。
【症状】
・手首を反らせない、指が伸びないなどの運動障害。
・手の甲から親指側の感覚鈍麻などの感覚障障害。
・下垂手(高位麻痺)
・下垂指(低位麻痺)
【治療】
橈骨神経麻痺は症状が軽い早期から治療を行うのが最善です。
症状が進むにつれて神経への負担が大きくなってくると、回復が困難な状態になってしまうからです。
そういった状態にならない為にも、症状の軽い早期の治療が大切になってきます。
刺傷等の麻痺ではない限り、原因のほとんどは圧迫性によるもので手術ではなく、保存療法になります。
麻痺が強い場合は手首が垂れないように固定し、病院ではビタミン剤を処方され経過をみていきます。
改善が見込めない特殊場場合は外科手術を行う場合もあります。
(整骨院での治療)
橈骨神経麻痺は腕周囲の筋肉の硬さが原因となっている可能性が高いと考えられます。
その硬さを和らげる治療としては、マッサージや鍼灸治療が効果的です。
〇マッサージ
橈骨神経が走行する筋肉の緊張を緩和します。
緊張が強い腕周囲はもちろん、首から出ている神経になるので、首周囲や肩にも反応が出ることがあり、
広く治療していくことが重要になります。
〇鍼治療
筋緊張の緩和や神経を刺激することにより、神経細胞の活性化を促し、本来身体に備わっている自然治癒能力の向上、
血流量の改善などを図ります。
【経過】
圧迫麻痺の多くは1ヶ月~数か月で自然回復します。
短期間であっても、麻痺した状態では仕事や生活に支障が出る方は、生活スタイルに合わせた
手首から指を固定できるスプリントを装着することで手が使いやすくなります。
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