春日部
足関節捻挫について
誰もが一度は経験したことがある足首の捻挫!
症状の軽いものから重度のものまであり、軽い痛みだから大丈夫だと思って
放っておくと痛みが長く続いたり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
●足関節捻挫とは?
足関節を捻ってしまい、本来の可動域を超えて、足関節周囲の*靭帯が損傷することをいいます。
多くは日常生活で不意に起こります!
またスポーツをしてる方は避けて通れないほど多く起こる外傷になります。
雪道で滑ったり、サッカーやバスケットボールで足を踏まれたりして、
急激に足首を内返しに強制されることで起こります。
足首の関節は外返しより内返し方向に可動性が大きい関節です。
そのため、捻挫の多くは内返し捻挫になります。
●靭帯*
靭帯は骨と骨をつなぎ、関節が本来の可動域以上に動くのを防いだり、骨同士がズレるのを防ぐ
役割をしています。筋肉や腱と違い、伸びにくく硬い強靭な組織です。
内返し捻挫では前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯と二分靭帯呼ばれる外側の
くるぶし付近にある靭帯を損傷することが多いです。
一般的な捻挫では前距腓靭帯を損傷することが多いです!
●足関節捻挫の程度の分類
捻挫の程度は3つに分類されます
1度:靭帯の一部分の損傷(痛みや軽度の腫れがみられる)
2度:靭帯の部分断裂(強い痛みと腫れ関節の運動制限がある)
3度:靭帯の完全断裂(関節が不安定で、すべての症状が強い)
・1度〜2度の損傷だと約3週間、3度になると固定をする期間が
長くなるので治療期間はより長くかかります。
靭帯の断裂により足関節の不安定性が強い場合には手術を行うこともあります。
●症状
・患部の腫脹・熱感・疼痛・関節の運動制限がみられます。
重症であればある程痛みは非常に強くなり、関節の可動域も大きく制限されることになります。
これらの痛みと可動域の制限は、障害が回復した後にも残る可能性がありますので、
適切なリハビリテーションが必要になります。
●治療
・原則的には患部を固定して安静状態を保つということになります。
靭帯が緩んでいる1度捻挫や一部が切れている2度捻挫の場合は、ギプスやサポーターなどを用いて
内外反の制動をかけた上で、受傷後早期から歩行や運動の訓練を始めることができます。
靭帯が断裂している3度捻挫の場合には、数週間ギプス固定を行うことがあります。
また、不安定性が大きい場合には手術が選択されることがあります。
●受傷時の応急処置
・捻挫をしてしまった時に自分でできるRICE(ライス)処置を覚えておくといいでしょう!
Rest(安静):患部を動かさず、安静にすること。。テープピングや副木などを用い、患部を固定します。
Icing(アイシング):ビニール袋などに氷を入れてタオルやハンカチで包み、15~20分ほど患部にあてて冷やします。
再び痛みが出てきた場合、同じ要領で冷却します。
Compression(コンプレッション):患部を圧迫することで、内出血や腫れを防ぎます。神経や血管の圧迫につながらないよう、
しびれなどが生じない程度の強さで圧迫することが大切です。
Elevation(エレベーション):患部を心臓より高くあげることで、内出血や腫れを防ぎます。足首の捻挫の場合は、
足の下に枕やクッションを置くことで、患部を高い位置に保つことができます。
捻挫の再発を少しでも減らすためには、第一にしっかりとしたリハビリやトレーニングを行うことが重要です。
捻挫をしてから痛みが続いていたりする場合は、整形外科や整骨院を一度受診してみましょう!