春日部
12月 忘年会シーズン!知っておきたい飲酒と健康の関係
年の終わりに、職場の同僚や気の合う仲間と一年の労をねぎらい合うひと時は、楽しく、また大切なコミュニケーションの場ともなりますが、
一方で気をつけたいのが飲酒量。 お酒に含まれるアルコールには、気分をリラックスさせたり、不安感を低減させるなど、
コミュニケーションを円滑にする作用がありますが、それらはもちろん適量を守ってこそのこと。
大量飲酒の習慣は、高血圧症や脂質異常症をはじめ、脳出血やくも膜下出血、心不全、肝炎・肝硬変、がんなど、
血管病を中心に、実に様々な病気の発症リスクを高めることが知られています。
また、お酒の「一気飲み」などで起こる急性アルコール中毒の危険性や、アルコールの持つ依存性も無視できません。
酒には、塩分や脂肪分の多い料理やおつまみがつきものですから、飲み過ぎに加え、
つい食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。こうした食生活の乱れから、さらに内臓脂肪型肥満や高血圧症といった
生活習慣病が起こりやすくなる心配もあります。
“適量”の飲酒とは 厚生労働省で「1日平均純アルコールで20g程度」と定義しています。
お酒の種類別1日の適当量のめやす(純アルコール20g程度)
( )はアルコール濃度 |
大量飲酒が健康を害する一方で、少量の飲酒習慣のある人は、お酒を飲まない人よりも、むしろ狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった血管病や、
2型糖尿病などの発症リスクが低く、飲酒と死亡率の関係をみても、少量のお酒(日本酒に換算して1合未満/日)を飲む人で、
最もリスクが低くなることが知られています。これは、少量のアルコールが、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させたり、
血液を固まりにくくさせたり、血糖値を低下させたりする、お酒の持つよい側面が現れた結果です。
お酒がしばしば「百薬の長」と言われるゆえんでしょう。
上手なお付き合いで、休肝日を設けながらお酒を楽しみましょう!
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