春日部
冬のお風呂に要注意!
こんにちは!
今回は冬場に多いヒートショックについてお話していきます。
寒い季節になり湯船に浸かる機会が多くなってきます!
リラックスタイムの癒しの時間が一歩間違えると命の危険が伴います。
ヒートっショックって何?
気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。
血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。
暖房の効いた暖かい部屋から、冷たく冷え切った浴室での熱いシャワー、実はこの当たり前の入浴が心臓に
大きな負担をかけてしまうのです。温度変化が急激すぎると血圧が一気に上下して、心臓や全身の血管に
異変が起きます。軽く失神だけの場合でも浴室のため滑って頭を打つなど、大変な危険が伴います。
交通事故による死亡者が約7,000人であったのに対し、ヒートショックでは倍の14,000人が亡くなっていて、
年々増加傾向にあります。(2016年統計)
ヒートショックに注意すべき人の特徴
・体の弱い高齢者
・糖尿病や高血圧等の成人病の持病がある人
・コレステロール値が高くメタボリック症候群あるいはその予備軍の人
また中高年の方は晩酌の後、お風呂に入ってしまうことも珍しくありません。そうなると余計にリスクが
上がってしまい危険です。
ヒートショックの予防について!
ヒートショックを予防するポイントは、血圧が乱高下しないようにすることです。そのためには温度差を
なるべくなくしたり、体に負担の少ない入浴方法を心がけましょう。
①脱衣所・浴室を温める
暖かいリビングから脱衣所に移動した際の温度変化を軽減するために、暖房器具を置くなどの工夫をしましょう。
浴槽にお湯が溜まっている場合にはふたを外しておくと浴室の温度を上げることができます。
また、一番風呂は浴室が十分に温まっていないので、なるべく避けるようにしましょう。
浴室を温める方法としてシャワー給湯があります。シャワーを使って給湯することで
浴室の温度が15分間で10℃上昇します。また、浴室の床にマットやスノコなどを
置いておくことも有効です。
②お風呂の温度は低めに設定
お風呂の温度が42℃以上になると、心臓に負担をかけることが知られています。
38~40℃に設定して入浴することが勧められています。
また、入浴する際は手や足などの心臓から遠い場所にかけ湯をして体をお湯に慣れさせましょう。
首までお湯に浸かることも心臓に負担をかけるので、浸かるとしても胸のラインくらいまでにしましょう。
③ゆっくりとお風呂から出る
お湯に浸かっているときは、体が温められ、血管が弛緩して血圧が低下しています。
その状態で急に立ち上がると、脳まで血を運ぶことができず、めまいを起こしたり、失神することがあります。
お風呂から出る時はゆっくり立ち上がることを心がけましょう。降圧剤内服中の人は特に注意が必要です。
また、飲酒後は血圧が下がることが知られていますので、飲酒後の入浴は避けましょう。
入浴前には水分を摂取しておきましょう。
高齢者に多いヒートショックですが、誰にでも起こり得る症状でもあります。家族全員がヒートショックに
注意して、自分のことだけではなくみんなが無事お風呂に入れているのか気にかけることも有効な
対策となるでしょう。みんなで、ヒートショックを防ぎましょう。