南桜井
腰椎椎間板症について

こんにちは!まちの整骨院南桜井です。梅雨明けが待ち遠しいですね!ジメジメした暑さが終われば猛暑になり気温の変化が激しくなります。
特にエアコンの効いた室内から暑い屋外に出た時にめまいやふらつきのでる方も多いかとおもいます。体調変化が多い時期なのでみなさまお気をつけくださいね!
今回は椎間板ヘルニア等が多く知られている椎間板症についてのお話です。
まず椎間板とは、人間の背骨(脊椎)は、24個の骨(椎骨)で構成されていますが、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割を果たす「椎間板」があります。そして椎間板は、中心の「髄核」と髄核を取り囲む「線維輪」で構成されています。これをお饅頭にたとえると、あんこが髄核で、あんこのまわりを取り囲んでいる生地が線維輪というイメージです。
腰椎椎間板症は脊椎の間にある、椎間板が加齢性変化で変性して安定性が悪くなって痛みが発生します。
椎間板は、10代後半から椎間板の水分が減少して退行性変性(老化)が起こりはじめます。これによって椎間板の支持性やクッションとしての機能が低下してくると、椎間板自体の痛み、脊椎の靭帯や椎間関節、筋肉に負荷をかけることで、腰痛を感じることがあります。症状は急性で、身体を動かしたとき、特に前に曲げたときに痛みが強くなることが多く、下肢のシビレや痛み、膀胱や直腸の症状を伴うことは希と言われています。
腰椎椎間板ヘルニアとは上の図のように背骨の腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が飛びだすことをいいます(ヘルニア=何かが飛びだすこと)。このとき、飛びだした椎間板の一部が付近にある神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を起こします。この症状を坐骨神経痛といい、椎間板ヘルニアの代表的な症状となっています。
発症は、環境要因(姿勢・動作)や遺伝要因(もともとの体質・骨の形)そして、加齢が関係しています。
椎間板には、座る、立ったまま前屈みになるといった姿勢や動作でも体重の約2.5倍の圧力がかかるといわれ、こうしたことの繰り返しが、椎間板に変性をもたらし、椎間板へルニアに発展するものと考えられています。
腰椎椎間板症は、日常生活における何気ない姿勢や動作によって引き起こされます。腰への負担を日頃から減らすように工夫し、腰痛の発作の回数を減らすことは、椎間板ヘルニア発症を防ぐ方法につながります。また、すでに椎間板ヘルニアを経験された方の再発防止にもなるでしょう。
椎間板ヘルニアの予防・再発防止には、ストレッチをしたり、体重の増加に気をつけたり、筋力を強化することなどが大切になります。
日常生活においての注意点
姿 勢 | ◎長時間に渡って同じ姿勢を取り続けないように注意 腰には座っているだけでも思わぬ負担がかかっています。適度に休憩し、緊張をほぐし、負担をかけ続けないように工夫しましょう。 |
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座る | 床に座る場合、あぐらは正座や横座りより腰に負担がかかります(膝に痛みがある方は注意が必要です)。 イスに座る場合、イスが高すぎると腰に負担がかかるので、膝が股関節よりやや高めになるように調節しましょう。 |
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運転 | 運転前に深く腰かけて背中を密着させた状態で足がペダルから離れすぎないようにドライバーシートを調節してください。また、運転中は適度な休憩を取ってください。車の乗り降りも注意が必要です。 | |
掃除機 がけ |
掃除機のホースを身長に合わせて調節し、できるかぎり上半身を起こした姿勢で行いましょう。かがまなければならないときは、膝をついて行うようにするとよいでしょう。 | |
台所仕事など | 台所仕事をするときは、足元に足台を用意して片方の足を交互に乗せて休ませると効果的です。 | |
動 作 | ◎持ち上げる、取る、ときの注意 ものを持ち上げたり、取ったりするときは、腰を落として自分のほうへ引き寄せてからにします。中腰やひねりながらはやめましょう。また、自分より高い位置にあるものは、台を利用し、背中をそらさないように工夫します。運ぶときもできるだけカートを利用してください。 |
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その他の注意点 | 筋力の 強化 |
背筋・腹筋を鍛えることで、お腹周りの筋肉が天然コルセットとなり、負担に強い腰を作ります。 |
ストレッチの奨励 | 背筋・腹筋の軟性は、痛みの軽減につながります。 | |
体重 | 体重オーバーは背骨のカーブを不自然にし、腰にかかる負担も増やします。適正体重の維持に努めましょう |
椎間板症は体を前に曲げる姿勢が辛く逆に反るような動きには痛みがないという方が多いです。
体を反るような体操を定期的に行うのも椎間板症には効果が期待できます。
この特殊ベット(トムソンベット)治療は背骨に対して牽引が加わり腰痛体操を自動で行うので腰に負担も無く簡単にできます。
上記表にある事に気をつけて日常生活から予防に努めましょう!